冷凍庫のメモワール

アイスパリパリ委員会

『バーバリアン』を観ました。

内容話してます。怖〜〜〜〜!!?!?!?!!!!

怖い!!

なんか、こう、なんか……男女の、生活における意識の違い的な話的なあれを基盤にしてる雰囲気を感じながら、ホラー演出が普通に怖い怖い怖い。

それにやっぱり全力疾走する裸の人間ってホラー映画の恐怖映像として強い!

後半の何もかもが嫌な話の進み方〜〜〜〜!!!!!!!
嫌だ〜〜〜〜!!!!!
生物の醜さが加速する〜〜!!!

まあわりと好きな終わり方だ……。

 

AJが一貫してクズですって強調した描かれ方してて好き。
AJが地下の男性の行いにキレてても観てるこっちは妙に乗り切れない感じ、めちゃめちゃ嫌だけど好きな感じの「嫌」ですね……。

コロコロとスタンスが変わるが故に一貫したクズ、清々しくてどちらかと言えば好き。

 

地下の女性も過去の犯罪によって産み出された存在なの、もうなんとも言えない感じ……。
過去に加害された女性が怪異になるホラーはよくあるけど、なんか……肉体を感じるのが嫌だな……。
日本のってもっと霊的な感じな気がするから……肉体的なホラーって余計怖くて……。

でもそもそも加害を受けたっていう意識すらないのかも……。
何を考えて赤ちゃんを育てたがっているんだろう……。悲しい……嫌だ〜……。

赤ちゃん育てる映像とか、ビデオに書かれた文字とか、そういうので「アッ……」って思ったことが直後に「そういうことです」ってしっかり出されるので嫌〜……。

個人としてではなく性別や属性や種族などで括って人間自体を露悪的に描いたような雰囲気があるのでそこはすこし苦手なんですけど、ホラー的な演出の緩急がかなり好み。

地下の女性の登場シーンとか、キースの死亡シーンとかAJの死亡シーンの、なんか……見せ場! って感じちょっとなんかいいですね。
見せ場! って感じで。

 

主人公のテスが強い!!

見ず知らずの男性をちゃんと助けに戻れるのすごいよ!
撃たれたけど!!!!!

地下の女性がすごい!

轢かれてもまだ赤ちゃん(赤ちゃんではない)を心配する無償の愛だ……。
もうあなたが母親だよ……(母親ではない)。

あの状態で銃を手に取れるテスすごかった。
私はもう観ながら「もう庇護下に入るしかない……庇護下に入ろう! 地下に帰ろう!」って思ってたからしっかり生還してるの凄いと思った。

だって轢かれても給水塔から落ちても死なない存在をうっかり怒らせちゃったらって考えると怖いよ〜……。

 

楽しいポイント。

前半のシーツの替え方大好きすぎる。
ニコニコ笑顔になった。
私も今度からそうしよっかな。

というかキースは偶然同じ家を借りただけで単純に楽観的な人なのか……。
まさか死ぬと思ってなかった。
地下の地下に進んでいけるのもう単純にものすごい楽観的なだけの人じゃん……。

ホラー映画で場違いに明るい音楽が流れるシーン、大好き!!!
エンディングかと思ってシークバー確認しちゃった。大好き。

後半でAJが地下の面積測り始めるの好き。

テスが地下室に怖がりまくるのにAJとキースが気にせずかなりズカズカ進んでいくのびっくりした。
テスの不用意に進まない感じ(隠し通路に進むのを一度諦める、どうしようもないので鏡で明かりを調達して進む、家に再突入するとき鍵だけ拾ってから車で突っ込む等)が妙に現実感あったために、ホラー映画的な行動をしているAJの行動にちょっと引っかかる感じ、面白い。

 

単純に疑問としてはたくさんある。

地下の男性が自殺したのは何で……。
自殺しないように娘が棚を遠くに置いてたのかな。
そもそも娘と父親は今までどうやって暮らしてたんだ……。

給水塔の男性は何……。
あの家に近づかないように15年間も日中パトロールしてる謎の人?

家を貸してたところは何。何!?
ここが一番怖い。
家貸してたところの電話対応が一番怖い。
何? 黒幕だと思ってたら特に何もなかった。
何!?